【体験談】1歳3か月の娘 鶏卵の食物経口負荷試験へ!当日の持ち物は?スケジュールは?詳しく解説

離乳食

そもそも食物経口負荷試験ってなんだろう?

食物経口負荷試験とは

  • アレルギーが確定しているか疑われている食品を単回または複数回に分割して摂取させ、症状の有無を確認する検査
  • ①原因食物の確定診断、②安全に摂取できる量の決定または耐性獲得の診断のために行う

食物アレルギー研究会HP 食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2017 参照

少し難しく感じてしまいますが、わかりやすくいうと

アレルギーの食品を、どのくらいの量までなら安全に食べることが出来るのかを調べる試験

というイメージです。

(以下食物経口負荷試験を負荷試験と略させていただきます)

アレルギーの負荷試験をやることになった経緯は?

生後6か月の時アレルギー検査をして生卵アレルギーが判明

離乳食初期の頃、パン粥を初めて食べた時に口周りに発疹が出てしまい、これはアレルギーっぽいな…と思いすぐにアレルギーの外来がある小児科にかかりました。

そこで検査をしてみましょうというお話しになり、症状が出てから1週間後に血液検査をすることに。

結果を聞きにいくとやはりパン粥で反応が出ていた小麦は陽性でした。

そしてアレルギーの反応が出た項目はひとつではなく、さらに食べたことがなかった生卵にも陽性反応が出ていたのです…。まさかの小麦と卵のダブルパンチは予想だにしていないので、びっくりでした。

生卵アレルギーってどういうこと?

生卵を食べたことがないのにアレルギー反応が出ることもあるんだなとびっくりしつつ、検査結果を見てみると、生卵という項目はなく鶏卵に関する項目が全部で3項目ありました。

【卵白】=生卵の卵白 【卵黄】=生卵の卵黄 【オボムコイド】=加熱した全卵 

生卵アレルギーというのは【卵黄・卵白】はアレルギー反応があるが、【オボムコイド(加熱卵)】はアレルギー反応がないということが診断になるようです。

ちなみに娘の場合、鶏卵3項目のアレルギークラス判定域はこんな感じでした。 

【卵白】陽性クラス4 【卵黄】陽性クラス3 【オボムコイド】陰性クラス0 

※判定域とは基準値に基づいてアレルギーの度合いを5段階のクラスに分けているもので、クラス0の場合は陰性となります。

1歳までは様子をみることに

検査結果を聞き娘がアレルギーだと分かって、まず気になったのは「今後どうしていけばいいのか」ということです。

医師に伺ったところ選択肢は2つ。1つは食物負荷試験を受けること。もう1つは1歳までは様子見て誕生日を過ぎたら負荷試験を検討していくことでした。

娘は生後6か月でまだ月齢が低くリスクを伴うこと、あくまで加熱卵は問題なく食べることが出来ていて、生卵について急いで食べる必要がないことなどから1歳までは様子を見ていくことにしましょうということになりました。

方針が決まってもやはり気になるのは1歳まで様子を見ている間の食事についてです。医師に伺うと

今後の食事の方針

生卵:今後も食べさせる必要はない

加熱卵:一般的に離乳食で卵を進めていく流れで食べ進めてOK。(20分固茹でした卵の黄身を少しずつ量を増やして食べていき、徐々に白身も食べ進めていくという流れで進め方

ゆっくりゆっくり進めていましたが、10か月ごろにはゆで卵を丸々ひとつ食べられるようになりました。

1歳を過ぎて再度アレルギー検査 結果は?

1歳の誕生日を無事に迎えて、いよいよアレルギー検査をすることに。小麦・鶏卵ともに結果がどう変わったのか気になるところです。アレルギーが少しでも良くなっていることを祈りつつドキドキしながら検査結果を聞きに行きました。

【卵白】陽性クラス4 【卵黄】陽性クラス3【オボムコイド】陰性クラス0 

卵白・卵黄ともに数値としては少しだけ下がっていましたが、アレルギー反応が陽性であることには変わりなく、生卵アレルギーとの診断でした

(ちなみに小麦は陰性となりました🌸)

血液検査の結果を受けて、今後は負荷試験していきましょうと医師からお話があり、負荷試験を行っている病院を紹介していただきました。

食物アレルギー研究会のHPから実施している病院をチェックすることも出来ます↓

ついに負荷試験を受けることに!

2回分のアレルギー検査の結果を持っていき、娘の食事の状況を説明し、負荷試験について詳しく教えていただきました。

卵の食物負荷試験には卵黄負荷試験全卵負荷試験があり、娘は加熱した卵黄は食べることが出来るので全卵負荷試験をすることになりました。

そしてその全卵負荷試験の中にも種類があり【固ゆで卵(20分)】【薄焼き卵】【炒り卵】があります。20分の固ゆで卵はクリアできているので、薄焼き卵からスタートすることになりました。

負荷試験の食品を食べる量については、その子のアレルギーの度合いによって異なるようですが、先生の判断で、娘は卵1個分の薄焼き卵を1/4量食べることになりました。

ずっとアレルギーの娘を見ている中で素朴な疑問だったのは

どこまで加熱していれば生卵のアレルギー反応が出ないのだろう。。

ということでした。20分間卵を茹でるのは地味につらい作業です。15分じゃダメなのかな…10分でも十分加熱出来てそうだけどな…焼いた卵でも食べられるんじゃないかな?なんて考え事をしていた時期もありました。(笑)

負荷試験をやることで、アレルギーの食品をどこまで安全に食べることが出来るのかということを、医師がいる安心な環境で調べることが出来る。

娘にとっては試練になってしまいますが、負荷試験の場があることは、アレルギーに向き合っていく今後のためにもとてもありがたい機会だったと感じます。

当日はどんな流れ?

負荷試験当日 実際のスケジュールは?

病院の予約が13:50~だったので、そこから逆算してスケジュールを立てました。食物負荷試験の当日の、実際に過ごしたスケジュールをご紹介します♪

7:00  起床

7:15  朝ごはん

10:00  お昼寝 母急いで準備&家事

10:45  起床

11:30  お昼ごはん

12:00  母食器洗い 片付け 準備 

12:45 薄焼き卵を作る

13:10 荷物確認

13:20 オムツ交換 娘のお出かけ準備

13:30 病院へ出発!

13:45 病院に到着

13:50 診察を受けてから薄焼き卵を実食

14:00 待合室へ戻りとにかく待つ

14:50 診察に呼ばれる 状態確認

15:00 あとは自宅で様子観察で良いとのことで帰ることに

15:15 帰宅

当日のスケジュールで悩んだのは「どのタイミングで薄焼き卵を焼こう…」という点です。負荷試験で使う食べ物は自分で用意して病院に持参しなくてはいけないため、あまりに早く焼きすぎてしまうと衛生的にどうなんだろう…と思い、直前に焼いてタッパーに入れて少し蓋をずらして15分ほど冷ましてから持っていきました。

先生から「これだけモグモグ食べられたらきっと良くなるよ~!食べたいと思う気持ちがとっても大切だからね」と頼もしい言葉をかけていただき、嬉しくなりました。

負荷試験の日はとにかく病院での待ち時間が長いです。何もすることがない病院で時間をつぶさなくはいけないので、午後からであればお昼寝はしてからいくことをオススメします!

基本的には、負荷試験でアレルゲンの食物を食べてから2時間は経過観察をしますが、娘がかかっている病院では、1時間経過時点で全く症状がでていないことや家と病院が近いことなどから、残りの1時間は自宅で様子観察してもらえれば大丈夫ですよと言ってくれました。

なにかあれば電話をして、すぐに病院に来てねとサポート体制もばっちりだったので、娘も待ちくたびれて限界を迎えそうだったタイミングでのその言葉は本当にありがたかったです…(泣)

持ち物は?持っていくと助かるグッズは?

気になるのが当日の持ち物ですよね。食物負荷試験は予約をすぐに取れるところが少ないので、今回を逃さないようにしっかり準備しなくては…!と私も少し緊張感がありました。

当日実際に持っていた荷物を【絶対に持っていく物】と【あったら便利だったもの】に分けてご紹介します♪

絶対にもっていく物

当日ち物リスト

  • 診察券
  • 乳児医療証
  • マイナンバーカードor健康保険証
  • 食物負荷試験で子どもが食べる物(我が家の場合は薄焼き卵1枚)
  • 飲み物(蓋が閉まるもの)
  • オムツ2枚以上&お尻拭き

診察券などの上から3つまでは普段の病院と変わりないかと思いますが、負荷試験で食べる物&飲み物は忘れずに持っていきましょう!

病院は基本的に飲食禁止ですが、負荷試験を行う別室内では飲み物もOKでした。卵は意外と水分が持っていかれるのと、そのあとの待ち時間がとにかく長いので、負荷試験をするタイミングでしっかり水分もとっておきましょう◎

そして長い待ち時間の間にソワソワしないようオムツセットも忘れずに♪

あったら便利だった物

とにかく時間を潰すアイテムが大活躍します!あくまで病院での待ち時間なので、ポイントは音が鳴らないことです。自分が持っていて娘ウケが良いアイテムをご紹介します♪

お気に入りの絵本

定番ですが、音が鳴らない&病院に持っていっても抵抗がないので、絵本はすごく活躍しました。

1冊あたり10分は集中して遊べるので、ほんの少しの時間稼ぎですが本当に毎日助けられています…!1歳3か月の娘がドンピシャではまっている絵本をいくつか紹介します!

  • きらきらぴかぴか

全てのページがホログラム加工されているため、自分で絵本を持って傾けるとキラキラとするのが楽しいようです♪

  • アンパンマンのマグネット絵本

こちらは紛失しないようにマグネットの数を減らして持っていくのがオススメですが、読み聞かせなくても自分で遊べるという点が病院で大活躍したポイントです♪

いろいろなキャラクターの種類があるようですが、我が家はアンパンマン推しなのでこちらを持っています♪

手袋型の指人形

普通の指人形でも楽しく遊べますが、すぐに引っこ抜かれてポイポイされてしまい、病院では少し不向きです。この指人形だと手袋型になっているため、紛失の心配も少なく病院で遊びやすかったです♪

負荷試験の結果は?

薄焼き卵1/4量はクリア♪とりあえずほっと一安心です。

ちなみに現在保育園では、万が一加熱不十分な卵が出た場合に、集団生活の中で緊急対応が迅速に行われる保証が難しく、リスクを伴う可能性があるとのことで。卵除去の対応をしていただいています。

次回の負荷試験で薄焼き卵1/2量を問題なく食べることが出来れば、保育園でも除去対応せずにみんなと同じごはんを食べて良いとのことで、少しずつゴールが見えてきた気がします…!

まとめ

自分の娘がアレルギーと分かってからは、何歳までアレルギーと付き合う生活を続消させないといけないのだろう。お友達は食べられるのに自分は食べられないという状況が成長とともにしんどくなっていくのではないか…と先が見通せない不安がありながら、きっと良くなる!と信じて進むしかなかったので、成長とともに少しずつ状況は変わっていくのだなと実感出来たことがとても嬉しかったです。

同じように子どものアレルギーに向き合って頑張っているママさんやパパさんのお力に少しでもなれていれば幸いです。

長い記事になってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました♪

この記事を書いた人

離乳食アドバイザー&管理栄養士
菅理栄養士取得後、高齢者施設にて従事。ご利用者様1人1人に合った食事介助の提案や体重管理など食事面でのサポートを行う
出産を機に離乳食アドバイザー・妊産婦食アドバイザーを取得
離乳食のお悩み相談実績あり

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