【体験談】小麦アレルギー発覚後の離乳食 小麦を食べさせ続けるべき?実際に取り組んだ方法をご紹介!

体験談

私の娘は生後6か月の時、離乳食を始めたての頃にパン粥を食べ発疹が出て、血液検査をした結果小麦アレルギーと診断されました。

いち保護者としてのリアルな体験談と、離乳食アドバイザーとしての知識を交えながら、同じようにアレルギーの子を持つ方の力になれたらと思い書き綴っていますので、最後までお読みいただければ嬉しいです。

それでは、どうぞ!

結論

アレルギー発症後も、安全に食べることが出来る量を週に2~3回継続して食べていくのが理想的

具体的に何を食べたら良いのか、どのくらいの量が良いのか、後ほど詳しく解説していきます。

その前に、前提としてアレルギーの基本的な考え方から紹介させてください。

アレルギー食材に対する基本的な考え方

乳幼児におけるアレルギー治療においては、必要最低限の除去というが基本的な方針になっています。

出典:【厚生労働科学研究班による食物アレルギーの診療の手引き2023】

このように聞くと、食べられるギリギリの量を攻めていかないといけないように感じますが、あくまで安全な量を食べ続けるということが大切です。

アレルギーの分野も日々研究が進んでいて、ひと昔前は食べることの出来るギリギリの量を攻めて食べ続けた方が3歳になった時にアレルギーへの耐性がつきやすい。つまりアレルギーが改善される可能性が高いだろうと言われていたようです。

ですが最近の研究で、食べることが出来るギリギリの量を食べ続けても、安全に食べられる少量を食べ続けても3歳になった時のアレルギーへの耐性獲得は変わらないと言われ始めていると医師に教えていただきました。

そういった背景から無理をしないで安全に食べることが出来る量を週に23回継続して食べていくのが理想的という方針で進めていくことになりました。

じゃあ安全に食べられる量とはどのくらいなの?という話になりますよね。

無理をせず安全に食べられる量とはどのくらい?

アレルギー症状は人それぞれですから、実際にアレルギーと診断されても「どのくらい食べるとどんな症状が出るのか」というのは調べてみないとわかりません。

実際に安全に食べられる量を調べるには食物経口負荷試験(OFC)と呼ばれる検査をしていく必要があります。経口負荷試験を実施している病院へ行き、アレルギーが確定しているor疑われている食品を単回または複数回に分割して摂取させ、症状の有無を確認する検査のことです。

この食物経口負荷試験は、症状の有無を確認しながら少しずつ量を増やしていき食べられる量を確認していくので、少なからず身体に負担がかかる検査になるため、検査の適用条件には【得られる患者の利益が症状誘発のリスクより⼤きいと判断できる場合】という文言があります。

私の娘の場合は、まだ0歳だったこともあり、この検査は行わず医師の判断で様子を見ながら1歳まで経過を観察することになったので、行っていません。

でも1歳までは週に2.3回安全に食べられる量を食べるという話しが出ていましたよね。検査しないのに安全に食べられる量はどうやってわかるんだ。という話しになりますが、私の娘の場合はアレルギー反応が出た時の量を参考にしていくことになりました。

体験談 実際の進め方

アレルギーが発症した当時、お湯でふやかしたパン粥を2口食べた時点で、全身に発疹が出ました。咳症状や嘔吐などは幸いありませんでした。

”パン粥2口で全身に発疹が出るがその他症状は見られない”というのが現時点で分かっている娘のアレルギー症状なので、その当時の量を基準として、とりあえず一歳までは進めていこうということになりました。

具体的には、初日は耳かきひとさじくらいの極少量を食べてみる。その次はふたさじというような感じで本当に少しの量から進めていき最終的にはパン粥を2口、そこまで食べても発疹が出なくなるのを目標に進めています。

食べさせる食材についてですが、医師からは発症時に食べていたパン粥の方が作る量の目安としてわかりやすかったらパン粥でも良いし、小麦が使われているうどん、そうめん、お麩などお母さんがやりやすい食材で大丈夫ですよと言われました。

最初はパン粥を作ってみたのですが、お麩の方が手軽で家に常備しているので、今はお麩を食べさせています。パン粥もお麩も原料はほぼ小麦なので、パン粥の量を目安に同じくらいの量をあげるようにしています。

はじめたての頃は、お麩をふやかした水分だけを飲ませても発疹が出てしまっていて、お麩自体を食べることが出来ませんでしたが、保育園に入ってからは少しずつ食べられる量が増えてきて、2口分はクリア出来るようになりました。

発疹が出ていた時期、娘はケロッとしていたのですが「これ以上食べて咳が出て辛い思いをしてしまったらどうしよう…。」と発疹が出ている状態でこれ以上食べさせる勇気がなく、発疹が出た時点でこれが安全に食べられる少量なんだと自分の中では解釈しスプーンを止めました。

とにかく無理をせず、ゆっくりのペースで。安全第一に進めていくのが大切だと感じます。

体調不良の時はどうしたの?

無理せず食べさせない。

娘は3月末にアレルギーが発覚し、4月から保育園入園を控えていました。

アレルギーが発覚してこれからちゃんと小麦も食べさせなきゃいけないんだな、と思っていた矢先。生後6か月でまだ体調を崩したことがなかった娘は、4月1日から慣らし保育が始まり2日目で早速風邪をもらって帰ってきました。(笑)

38℃台の発熱から鼻水が続き、結局4月中は鼻水が収まらず、小麦のチャレンジは一旦中止しました。

体調不良で免疫が落ちている時は普段のアレルギー反応よりも強く出てしまう可能性もあるそうです。

ただでさえ慣れない環境の中保育園を頑張っていたので、体調が落ち着くまで三週間ちょっとはお休みして、調子が戻ってきた頃に同じようにお麩の水分から再開しました。

どのタイミングであげたらいいの?保育園の日は?

保育園の日は、基本夕方の離乳食のタイミング

お休みの日は午前中の離乳食のタイミング

娘がとっても早く起きて来た時は、保育園前の朝にあげることもありますが、食べた後は発疹が出るので、1〜2時間くらいして発疹が落ち着いてから保育園に行くようにしています。

なので、保育園に行く2時間前など、とても早くに起きちゃった時はあげたりしますが、本当にたまにです。

病院がやっていない時間にあげて大丈夫?と気になる方もいらっしゃると思います。私も最初はドキドキしていました。

ですが、現実的に考えてみると保育園に通いながら週に2.3回のアレルギーの食材を試すのはなかなか難しいです。あげる量を増やす時以外は、病院が開いている時間にこだわらずに取り組んでいます。

万が一、アレルギー食材を試す中で娘の身体に異変があった時は、救急車に迷わず電話をしようと決めています。

たまに忘れてしまったり週に1回になってしまうこともありますが、あまり神経質になると疲れてしまうこともあったので、無理せず継続するのが大事だ!と言い聞かせて肩の力を抜いて取り組んでいます。

いつまで続けるの?

私の娘の場合は、1歳になったら血液検査を再検査する予定で医師と話しているので、当面は1歳までは続けようと思っています。

また1歳のタイミングで医師にかかる時にその後の治療方針についてお話があると思うので、その時はまた記事にさせていただき共有したいと思います。

まとめ

アレルギー発覚後は

安全に食べられる少量を週に2.3回食べ続ける

食材は準備がしやすい食材で(私の場合は小麦アレルギーなのでお麩を使用)

とりあえず1歳までは継続し、再度受診予定

アレルギーのお子さんを持つ方でなにか私で力になれることがあれば、お問い合わせからご質問やご意見を寄せていただければ嬉しいです。ささやかな感想でも、なんでもお待ちしております!

最後まで読んでくださりありがとうございました。

この記事を書いた人

離乳食アドバイザー&管理栄養士
菅理栄養士取得後、高齢者施設にて従事。ご利用者様1人1人に合った食事介助の提案や体重管理など食事面でのサポートを行う
出産を機に離乳食アドバイザー・妊産婦食アドバイザーを取得
離乳食のお悩み相談実績あり

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