最近よく見かけるようになった台所育児という言葉。我が家でもそろそろやった方が良いのかな?そもそも台所育児ってなに?と興味を持ち始めた方も多いかと思います。
当記事では台所育児とはどんなものか、どんな風に始めていけば良いかをお伝えし、読み終わってからすぐにスタート出来るような、始めやすい台所育児のアイデアまでを紹介しています♪
・台所育児を始めたいけど何から始めたら良いか分からない方
・台所育児ってなんだろう?と興味を持っている方
・台所育児ってよく聞くけど、うちの子もそろそろ始めた方が良いのかな?と悩んでいる方
・子どもが食事に集中できず、改善するきっかけが欲しいという方
そもそも台所育児ってなに?
台所育児とは、料理研究家の坂本廣子さんが提唱している育児手法で、子どもと大人が一緒に台所に立ちお料理をすることで、子どもの成長につなげていくことが目的となります。どんなことをすることが台所育児であるかという明確な定義はなく、親子で台所に立って食材を触ることや洗うこと、切ることや調理することなど料理をする過程を親子一緒に体験することを意味しています。
【参照】坂本廣子の台所育児ー1歳から包丁をー/坂本廣子
台所育児をやるメリットは?
五感の刺激を受けること
野菜や果物、時にはお魚などの食材を触ることや見ること、そして食材そのものから出ている香りを嗅ぐことなど、料理をすることには五感で感じる刺激で溢れています。また、ちぎる・切るなどの指先での細かい作業をすることで、脳にも良いと言われています。
食への興味を持つこと

子どもは小さいころから自然に台所に立つママやパパの姿をみているので、この場所(台所)からいつも料理が出てくるということは、まだお話しが出来ない頃から子どもなりに理解しているように感じます。
そんな台所でママやパパと一緒に作業をしたり触れ合う時間を作り、実際に作ったものをごはんの時間に食べてみることで少しずつ食に興味を持てることもあります。
お椅子に座って食べるのが苦手なお子さんも、台所育児の最中に味見をするような形で食べさせてみると、不思議と食べてくれることもあるかもしれません。実際に娘は、みかんやトマトが苦手で食べるとペーっと吐き出してしまっていたのですが、台所育児で積極的に
達成感を持てること

台所育児においてはどんなに小さい作業でも出来たら必ず褒めてあげましょう♪
そうすることで子どもは台所育児を「ママが褒めてくれること」「嬉しいし楽しいこと」と感じてくれるので、ますますやる気アップに繋がっていきます。
とはいえ、いろんな体験をさせてあげたいなと思い始めた台所育児でも、時にはお子さんがこちらの想定外の動きをして困惑することもありますよね…

例えば卵を間違えて床に落としてしまい割れてしまったとか、水遊びがスタートしてしまい収集が付かなくなってしまったとか…(笑)
その時のママやパパの疲労度や心のゆとり具合でも許容できる範囲が変わってくると思いますが、
台所育児をする時の心のゆとりに合わせたレベルの作業をやっていくことが台所育児を上手にやっていくポイントだと私は考えています。
例えば、普段は野菜をちぎるなどをやってみるけど
家事を進めながら子どもと向き合えること
仕事から帰って来て急いで夕飯を作らないといけないタイミングで、保育園を頑張って帰ってきた子どももママに構って欲しくてぐずってしまう…という場面はよくあることです。私も毎日のように経験していますが、そんな時に台所育児が意外と役に立ったりしています。
目の届く場所に子どもがいることで安心感もありますし、子どももおもちゃで遊ぶような感覚で楽しんで集中してくれるのでとても助かっています。

もちろん時には抱っこモードだったり、イヤイヤモードだったり…何をさせても取り組めないこともあるので、潔く諦めて抱っこひもでおんぶをしたり、前菜からごはんをスタートしてもらったりという日もあります!
何歳から始めたら良いの?始める目安は?
やる内容によっては0歳から出来ることもある!成長に合わせて内容を決めていくことが大切です🌸
いつから台所育児を始めたら良いのか、どのくらい成長していれば始められるのかが悩むポイントですよね。
私の娘は生後10か月ごろから野菜や果物を触ったりすることからスタートしてみたのですが、まだ何でも口に運んでしまうお年頃だったので、口に入れても食べられない硬さのものや国産の野菜や果物を選んでよく洗ってから渡さないといけなかったので、レパートリーが乏しく難しかったです。
1歳3か月頃からは何でも口に運ぶような様子がなくなってきたので、色々な台所育児を行いやすくなりました。
1歳から出来る台所育児 おすすめアイデア10選
野菜や果物を触ってみよう
始める目安:ひとり座りが出来る・おもちゃなどに興味が出てきたら(10か月頃)
できれば生のままの方が香りや触感が分かるので楽しいと思いますが、抵抗のある方はラップに巻いた状態や袋に入れた状態で渡してみても、もちろんOKです。

私の娘は8ヶ月の時から食べ物にタッチをスタートしましたが、この野菜がなんの野菜なのか、そんなことはわからずおもちゃと同じように遊んでいるような感じでした。
野菜や果物と触れ合って、においや感触を知る・感じることが目的なので、固いままの野菜をかじって食べたりしないように見守るだけで大丈夫です。好きなように触らせてあげましょう♪
- 人参(持ちやすい)
- リンゴ(まるくてころころ転がるのが楽しいようです)
- オレンジ(香りが楽しめる)
- かぼちゃ(黒くて重たいのでペシペシ叩いたりと興味津々)
- 大根(出来れば長い状態で渡してあげると◎)
- 葉付きのとうもろこし(緑の中から黄色いコーンが出てくるのが面白くて◎)
できれば生のままの方が香りや触感が分かるので楽しいと思いますが、抵抗のある方はラップに巻いた状態や袋に入れた状態で渡してみても、もちろんOKです。

なでなでしてみたり、クンクンと香りを嗅いでみたり、転がしてみたりお子さんによって様々な反応がみられるのでとても面白いです。思いのほか重たい食材でもひょいと簡単に持ち上げるわが子に成長を感じたりもします🌸
触った後にはせっかくなのでその食材をカットする様子を目の前で見せてあげて、必要があれば加熱をして一緒に食べるとより一層台所育児が深まってオススメです♪
トマトを洗ってみよう
始める目安:ひとり座りが出来る・おもちゃなどに興味が出てきたら(10か月頃)
桶に水をためてトマトを子どもに渡して「ちゃぽん」してみてねと伝えながらやってみせると、楽しそうに真似っこしてやってくれました♪
そのあとはお水の中でトマトをなでなでしても良し、何度もちゃぽんしても良し、半分水遊びになること覚悟でお風呂前のタイミングか、暖かい時期にやるのがオススメです。(笑)
レタスをちぎってみよう
始める目安:おもちゃやリモコンなどを口に運ぶ様子が減ってきたら(1歳過ぎごろ)
レタスをボウルに入れ、隣にカラのざるや大きめのお皿をセットします。レタスをちぎって見せながら好きなようにレタスをちぎってもらいましょう♪

「ぽーい!」と言いながらとても楽しそうに取り組んでいました♪
電子レンジのスイッチを押してみよう
始める目安:お部屋の電気のスイッチなどに興味を持ったら(1歳過ぎごろ)
こんなことも台所育児?!と思うくらい簡単ですよね(笑)我が家では料理をする時に最低でも一度は絶対に使用する電子レンジ。子どもはスイッチを押すのを楽しめるので一石二鳥です♪
冷凍ごはんなどを温める時はあえて自分で入れてもらい、電子レンジに入れる前のひんやりしたごはんを触って、電子レンジから出てきたら湯気が出るホカホカのごはんが入った温かいお茶碗を触ってみてもらうことで、温度の変化の不思議も感じてもらえたらいいな~なんて思いながら実践しています♪
みかんを剥いてみよう
始める目安:おもちゃやリモコンなどを口に運ぶ様子が減ってきたら(1歳過ぎごろ)
みかんは果物の中でも手で皮を剥くことが出来てそのまま食べることが出来るので、皮を口に運ばないよう注意して見守ってあげれば安全に実施することが出来ます。


みかんに指を差し込んでみたり、皮をこねこねしてみたり、途中で扱いに困ってママにどうぞしてみたり(笑)いろんな反応がみられるのが面白かったです♪
ママが先に皮を少し剥いてあげてから、皮を子どもに持ってもらってママがミカンを動かすようにして皮を剥いてあげるのをサポートしてあげると「うぉ~!」と上手に剝けたのが嬉しかったのか喜んでいました🌸
バナナを切ってみよう
始める目安:1人でお椅子に座れるようになってきたら(1歳半ごろ)
切るということは包丁を使うということ…?!と思う方もいるかもしれませんが、包丁は使いません!スケッパーという調理器具を包丁替わりに使用するやり方で、娘が1歳3か月の時にバナナを切ってみように挑戦したのですが、とても上手に切ることが出来ました!

スケッパーとはパンの生地を分ける時に使う調理器具で、100円ショップにも売っています。プラスチックで出来ているので指を切ることもないですし、バナナくらいの柔らかい食材なら問題なくカットすることが出来ます。
四角いものが多く角がとがっているため注意は必要ですが、台所育児を始めたいけどまだ包丁はな…と考えている方にも気軽に始めやすいのでオススメです♪
イチゴのへたをとってみよう
始める目安:1人でお椅子に座れるようになってきたら(1歳半ごろ)
ヘタ取りは簡単に出来る上にプチっと取れる感覚が面白く、おもちゃ遊びなどではあまり体験できない感覚なので娘もとても楽しそうに取り組めていました♪
自分でイチゴを持ってヘタを取るのは難しかったですが、ヘタを持ってあげてイチゴを子どもにつかんでもらいプチっと引き抜いてもらうと上手に取ることが出来ていました。
ミニトマトのヘタなども良く聞きますが小さくて意外とヘタをつかみにくいことがあるので、個人的にイチゴの方がおすすめです♪
麦茶をコップに入れてみよう
始める目安:おうちにある麦茶ポットを1人で持てるようになったら(2歳前後)
繰り返しになりますがこんなことも台所育児です。(笑)毎日飲む麦茶ですが、子どもに注いでもらうには少し勇気が必要ですよね…
たかが麦茶を注ぐだけですが、子どもからすると「自分に任せてもらえたことの喜び」や「少し難しいことに挑戦する楽しさ」などいろんなことを感じることが出来る大切な経験になります。
勇気を出してお願いしてみると思いのほか上手に出来ることもあります♪こぼす前提でお願いしてみて、もし成功したら大いに褒めてあげましょう♪
クッキーの型抜きをしてみよう
始める目安:ママがお話ししている内容がなんとなく分かるようになってきたら(2歳前後)
娘はバレンタインでパパにプレゼントするクッキーを作る時にクッキーの型抜きにチャレンジしました。1歳5か月の時でしたが型抜きは上手に出来たものの、一瞬口に運びかけた瞬間がありヒヤッとしたので、少し早かったかなと思いました💦

焼くまでは食べてはいけないものということをしっかりと伝えて、そのことが伝わるようになってきてからチャレンジするのが良いかもしれません。
一緒にやっていた2歳半のお友達はとても楽しそうに取り組めていて、型抜きした生地をクッキングシートに移すところまで出来ていました◎
イチゴを切ってケーキの飾りつけをしてみよう
始める目安:ママがお話ししている内容がなんとなく分かるようになってきたら(2歳前後)
バナナを切ってみようでお話ししたスケッパーを使って、同じようにイチゴを切ってみるのも楽しいです♪自分で切ったイチゴを生クリームを塗ったカップケーキなどに乗せたり、カラースプレーをパラパラして自由に飾り付けます。

自分でおやつに食べたり、父の日やお誕生日にパパにプレゼントしても喜ばれること間違いなしです!
ママやパパも一緒に楽しもう♪
台所育児は前提として楽しんでやることが大切です。ママやパパが疲れている時は無理に行う必要はないので、時間や心にゆとりがある時に取り組んでみましょう♪
台所育児は、親子のコミュニケーションをとるのにすごく良い機会だと思うので、たくさん褒めてたくさん応援して、色々な経験を楽しませてあげて欲しいなと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました♪
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